奇形のクラゲ

実に実りの無い話

麻の葉教育

本日は我が国の大麻事情についてお話ししたいと思います。

世界中で解禁ブームが巻き起こり何かと話題の大麻ですが、日本で合法化されるのはまだまだ先になりそうです。

日本と大麻の歴史を語るには、昭和23年にまで遡る必要があります。

戦後、敗戦国日本はGHQ指導の下「大麻取締法」を制定しました。

第24条には、“大麻を、みだりに、栽培し、本邦若しくは外国に輸入し、又は本邦若しくは外国から輸出した者は、七年以下の懲役に処する。”とあります。

GHQ大麻取締法を押し付けた理由は諸説ありますが、日本人に古くから根付いている麻の文化を踏み潰し、大和の心魂を弱体化させる狙いがあったのではないかと私は考えます。

あれから70年、GHQの言い付けを忠犬の如く守り続けている日本でありますが、麻薬の代表として祭り上げられてしまった大麻は研究することすら禁じられ、国も実態を理解し得ないまま今日に至るわけです。

麻薬という言葉も、元は痲れる薬と書いて痲薬と表記されていました。

それがいつからか、分かりやすいからという理由で麻の字が充てられるようになったのです。

大麻を悪者に仕立てるには、充分過ぎる材料が揃ったと言うわけです。

義務教育の過程で催される薬物乱用防止教室、そこで配られた資料に目を通したことはあるでしょうか。

大麻には幻覚作用があり、依存性が認められる。”

根も葉も雌蕊もない、眼よりも真っ赤な嘘であります。

大麻に酩酊作用はあれど幻覚作用もなければ依存性もありません。

依存症になる割合として、煙草喫煙者は32%、コカイン使用者は20%、飲酒者は15%、それらと比較すると大麻喫煙者は9%であるという実験結果が出ており、前公衆衛生長官のJocelyn Elders氏もこれを支持しています。

私も合法な立場で大麻を喫煙したことがありますが、酒癖の悪い私でも大麻を吸って凶暴性が増したということは一切無く、血中をカンナビノイドが駆け巡る間は、むしろこの世の全ての人が愛おしいと、そう思えるのです。

無論、この記事は大麻の喫煙を推奨している訳ではありません。

近い将来、現代医学で解き明かせていなかった身体への害が見つかるやも知れません。

誰も何も分からない、というのが現状なのです。

世界では今、目紛しい勢いで“大麻への見方”が変化しています。

様々な情報が錯綜する社会を生き抜くには、今一度己のリテラシーを疑うことが重要な鍵となるのではないでしょうか。