奇形のクラゲ

実に実りの無い話

大人になるって

11時間に及ぶ夜勤を終え例の如くアルコールを胃に流し込んでいる私が、“大人”を説くというのは何とも滑稽な話ではありますが、今日は成人の日、多めに見て欲しいところであります。

私は2年前に成人式を迎えており、今更「大人になるって」などというタイトルの記事を書いているのは、ピースの新箱を胸ポケットに挿し込んで出掛けたにも関わらずライターが見つからない、そんな歯痒さを小脇に抱える所業とも言えましょう。

さて、誰にも祝われない23歳の誕生日を今秋に控えた私にとって、大人というのは正しく自身のことであり、恐らく街往く大衆も私を“大人”と認識することでしょう。

しかし、私は未だ大人になれていないのです。

自尊心を傷付けられれば口より先に手が動き、酒を浴びる程飲めば誰振り構わず女に手を出し、借金を期日までに返せないとなれば悪い仕事にも手が伸びる。

哀しきかな、手の自由すら利かない成人が此処にいる訳であります。

でもね、私は今幸せなんです。

自分が大人になれていないという事を、自分が一番良く知っているから。

大人になんて、大人になった時になれば良いんです。

アイ・アム・ハッピーチャイルド。

今日も私は酒を飲む。

新成人の皆様、誠におめでとうございます。